婚活データから考える、デートのお金
初デートの予算から、
ふたりの金銭感覚を考える。
初デートにいくらかけるか。交際が続いたとき、そのペースで会い続けられるか。379名への調査をもとに、予算とお金の話し方を考えます。
こんにちは。広島のクライム結婚相談所の倉益(くらます)です。
初デートのお店を選ぶとき、「どのくらいの予算がいいのだろう」「相手とお金の感覚が合うだろうか」と迷うことはありませんか。
今回は、婚活サービス「ブライダルネット」の会員379名に行われた調査を読み解きます。まず押さえたいのは、初デートの理想予算は2人合計で5,000円未満が63.3%だったことです。
この記事で分かること
- 初デートの予算:「5,000円未満」は2人分の合計。実際に使った金額や支払い分担の調査ではありません。
- 金銭感覚の違い:交際を続けるうえで「とても」「少し」気になる人は、合わせて93.2%。
- 続けられるデート:負担を強く感じる層では24.4%が頻度を減らしており、1回の予算に加えて会う回数も考える必要があります。
1.初デートの理想予算は、2人で5,000円未満が6割超
初デートの2人分の合計予算として理想的な金額を聞くと、最も多かったのは3,000円~5,000円未満の34.3%。次いで3,000円未満が29.0%でした。
この2つを合わせると63.3%。初デートを比較的身近な予算で楽しみたい回答が多いことが分かります。
図1|初デートの理想予算は、2人合計でいくら?
回答者全体:379名。実際の支出ではなく「理想の予算」への回答です。
棒の幅は0~100%の共通尺度
女性では、3,000円未満が40.4%、3,000円~5,000円未満が34.9%。公表値の合計で75.3%が2人で5,000円未満を理想としていました。
お店を選ぶときは、メニューと価格帯を見て、お互いが落ち着いて話せる場所を探すところから始めてみてください。
「2人合計」と「自分が払う金額」は、別に考えましょう。
この調査で分かるのは、2人分の理想予算です。誰がいくら支払いたいか、割り勘を希望するかまでは分かりません。また、5,000円以上を選んだ人もいるため、相手の希望は本人に確かめることが大切です。
2.デート代の金銭感覚が合わないと、93.2%が気になる
デート代について相手と金銭感覚が合わない場合、交際を続けるうえでどの程度気になるかを聞いた結果、とても気になるが58.6%、少し気になるが34.6%でした。
図2|デート代の金銭感覚が合わないと、どの程度気になる?
回答者全体:379名。交際を続けるうえで気になる程度を質問。
棒の幅は0~100%の共通尺度
「とても気になる」に絞ると、男性53.0%、女性72.5%。男女とも、お金の使い方は交際を考える材料になっていることがうかがえます。
ここで話したいのは、何にお金をかけたいか、何は抑えたいかという、選ぶ理由です。
例えば、普段の外食は手頃なお店がいいけれど、旅行中の食事にはお金をかけたい人もいます。毎日使うものには予算をかけたい人、まず貯蓄を優先したい人もいるでしょう。
同じ金額でも、その人が大切にしていることによって納得感は変わります。「普段、どんなときに少し良いお店を選ぶ?」など、身近な話題から理由を聞いてみると、お互いの考えを知りやすくなります。
93.2%は「違いが気になる」という回答です。そのまま交際終了を意味する数字ではありません。違いを感じたら、どの場面で、どのくらいの差があるのかを具体的に話してみてください。
3.デートを変えていなくても、負担がないとは限らない
物価高や生活費の上昇によって婚活そのものに金銭的な負担を感じる人は、強く感じる35.6%、多少感じる34.6%。合わせて70.2%でした。
一方、別の質問でデートの頻度や内容の変化を聞くと、変化はないが71.8%でした。
図3|物価高の負担感と、デート行動の変化
それぞれ別の質問です。いずれも回答者全体379名。
すべての棒の幅は0~100%の共通尺度
婚活そのものへの金銭的な負担
負担を感じる:70.2%
「強く」35.6%+「多少」34.6%
デートの頻度や内容の変化
70.2%と71.8%は、それぞれ別の質問への回答です。負担を感じている人たちが、どのようにデート行動を変えたかは、次の群別のデータで見る必要があります。
仲人として注目したいのは、同じデートが続いていることだけでは、相手の予算に余裕があるかまでは分からないという点です。
お店の価格帯や待ち合わせ場所を相談することは、お互いが続けやすいデートを考えるきっかけになります。広島で車移動をする場合も、飲食代に加えて駐車料金や移動の負担まで見ておきたいですね。
4.負担を強く感じる層は、約4人に1人が会う頻度を減らした
金銭的な負担を「多少感じる」131名と、「強く感じる」135名に分けると、デート行動に差がありました。
図4|負担の強さで、デート行動はどう違う?
各群の回答者に占める割合。棒の幅は0~100%の共通尺度
変化はない
1回あたりの費用を抑えた
デートの頻度を減らした
むしろ会う頻度を増やした
「デートの頻度を減らした」は、多少感じる層では9.9%、強く感じる層では24.4%。差は14.5ポイントです。
「変化はない」も、多少感じる層の74.0%に対して、強く感じる層は48.9%でした。全体の「7割超は変化なし」という数字の中にも、負担の強さによる違いがあります。
会う間隔が空いたときは、日程に加えて、費用や移動の負担も話題にしてみてください。短めのお茶、近場での食事など、次の過ごし方を一緒に考える余地があります。
「次はゆっくり話したいので、カフェでお茶しませんか?場所も、お互いに行きやすいところにしましょう」
上の文章は伝え方の例です。費用や頻度を変えれば交際がうまくいく、という結果を示した調査ではありません。
5.「1回の予算×会う回数」で考え、お金の話を少しずつ
交際が続いたときの予算を考えるなら、1回の金額と、ひと月に会う回数をセットで見てみましょう。
例えば、飲食代を月単位で見ると
2人合計4,000円 × 月3回
= 月12,000円(2人合計)
これは調査結果ではなく、予算を考えるための計算例です。各自の交通費なども加え、自分が実際に負担する金額を確認すると、続けられるペースを考えやすくなります。
相手とのお金の話は、自分の希望をひとつ伝えるところから始めてみてください。交際の段階に合わせて、話題を少しずつ広げていくとよいと思います。
お店を決める前:当日の希望を出し合う
「今回はこのくらいの予算で、落ち着いて話せるお店を考えています。気になるお店はありますか?」
メニューや価格帯を事前に共有して、予算・食べたいもの・行きやすさを一緒に確認します。
交際を重ねたら:普段のお金の使い方を知る
「私は普段の外食は手頃なお店が好きで、旅行のときは少し良いものを食べたいタイプです。どうですか?」
外食や趣味、旅行など、実際の過ごし方から、お金をかけたい場面と抑えたい場面を話します。
真剣交際を考える頃:結婚後の暮らしにつなげる
「結婚後は、どんな住まいや生活を考えている?生活費や貯蓄も、一緒に整理していきたいね」
住居費、毎月の生活費、将来のための貯蓄などへ話題を広げます。希望が違うときは、何を優先したいのか、お互いの理由まで聞いてみましょう。
金銭感覚の相性は、希望を出し合い、調整する会話の中でも確かめられます。
次のデートでは、お店を決めるときに、自分の予算や過ごし方の希望をひとつ伝えてみてください。相手の希望も聞きながら、ふたりが無理なく楽しめる時間を考えていきましょう。

